雨の日にブレーカーが落ちた。これは単なる停電ではなく、漏電による重大事故の予兆かもしれません。
特に雨漏りしている家では、配線が濡れて電気が本来流れない場所に流れる「漏電」が発生している可能性が高く、感電や火災につながる危険性があります。
一般的に、低圧(600V以下)の電気でも感電死傷事故の約61〜69%を占めており、電気火災は住宅火災の約18.5%にも上るとされています。
この記事では、雨漏りでブレーカーが落ちた時に絶対やってはいけない行動と、命を守るための正しい対処法を解説します。
なぜ雨漏りでブレーカーが落ちる?漏電が起きる仕組み
雨漏りによってブレーカーが落ちるのは、配線や電気機器が濡れて漏電が発生するからです。
本来、電気は配線の中だけを流れるよう絶縁されていますが、雨水が被覆の隙間から侵入すると絶縁不良が起き、電流が本来の電路以外に流れてしまいます。
特に屋根裏や壁の内部に配線がある場合、雨漏りによって配線が水に晒される構造になっており、目に見えない場所で漏電が進行します。
築年数が古い建物や配線の劣化が進んでいる場合、さらにリスクが高まります。
漏電遮断器(漏電を感知すると自動的に電気を止める安全装置のこと)が正常に作動すれば自動的に電気が遮断されますが、これは危険信号であり、決して軽視してはいけません。
【絶対NG】これだけはやってはいけない危険行動
雨漏りでブレーカーが落ちた時、最も危険なのは原因不明のまま勝手にブレーカーを上げる行為です。
漏電が解消されていない状態で通電すると、感電や火災のリスクが急激に高まります。
絶対にやってはいけない行動
- 原因を確認せずにブレーカーを何度も上げ直す
- 濡れた手でブレーカーや電気機器を触る
- ブレーカーを固定して強制的に通電させる(消防法違反)
- 漏電箇所を特定せずに家電製品の使用を再開する
- 自分で配線を修理しようとする
特にブレーカーを固定する行為は消防法違反であり、漏電による発火を防げなくなるため極めて危険です。
壁の内部や外壁の見えない箇所で発火するケースもあり、気づいた時には手遅れになる可能性があります。
正しい対処法|命を守る3ステップ「止電→離れる→連絡」
雨漏りでブレーカーが落ちた時は、段階的に安全を確認しながら対処することが重要です。
以下の3ステップで行動しましょう。
【ステップ1】止電|すべての電気機器を停止させる
まず、使用中だった家電製品のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜きます。
濡れた手では絶対に触らず、必ず乾いた状態で作業してください。これは感電を防ぐための重要な手順です。
【ステップ2】離れる|漏電箇所から安全な場所へ移動
漏電ブレーカー(ブレーカーボックス内にある、漏電を検知して電気を止める装置)が落ちている場合は、漏電の可能性が高いため、無理に復旧させてはいけません。
金属部分に触れるとピリピリする、焦げ臭いにおいがするなどの異常がある場合は、その場所から離れて安全を確保してください。
【ステップ3】連絡|専門業者に漏電調査を依頼する
電気保安協会や電気工事業者に連絡し、漏電調査を依頼します。
一般的に、電気保安協会では調査を無料で行っており、民間業者では4,000〜7,000円程度が相場とされています。
雨漏りが原因の場合、雨漏り修理も並行して行わないと再発するため、両方の修理が必要になります。
漏電のサインを見逃さない!こんな症状があれば要注意
雨漏りでブレーカーが落ちた時、以下の症状が重なる場合は漏電の可能性が極めて高いと判断できます。
漏電の主な兆候
- 雨天時や雨の後にだけブレーカーが落ちる
- 金属部分(水道の蛇口など)に触れた時にピリピリとした感電感覚がある
- 焦げ臭いにおいがする
- 特定の部屋やコンセントだけ電気が使えない
症状が軽いからといって放置すると、火災や感電事故につながる恐れがあるため、少しでも異常を感じたら専門業者に相談してください。
なお、ブレーカーボックス内の安全ブレーカー(各部屋の回路ごとに設置されている小さなブレーカー)を一つずつ操作することで、どの回路で漏電が起きているか大まかに特定することも可能です。
ただし、特定できない場合や判断に迷う場合は無理をせず、専門家による調査を依頼しましょう。
まとめ:自己判断は禁物、専門業者への連絡が命を守る
雨漏りでブレーカーが落ちた時は、漏電による感電・火災のリスクを最優先に考える必要があります。
原因不明のままブレーカーを上げる、濡れた手で操作する、自己修理を試みるといった行動は絶対に避けてください。
正しい対処は「止電→離れる→連絡」という3ステップです。
漏電は目に見えない場所で進行し、放置すれば命に関わる事故につながります。
少しでも異常を感じたら、自己判断せず必ず専門業者に調査を依頼しましょう。
また、雨漏りが原因の場合は電気工事だけでなく雨漏り修理も同時に行い、根本的な解決を図ることが重要です。
一般的に、定期的な電気点検(4年に1回の無料調査制度)を活用することで、漏電事故を未然に防ぐことができます。
特に築年数が古い建物にお住まいの方は、早めの点検をお勧めします。

